書籍「学校アップデート 情報化に対応した整備のための手引き」を読みました
東北大学堀田先生、東北学院大学稲垣先生、宮城教育大学安藤先生、フューチャーインスティテュート為田さん、佐藤さんが書かれた、「学校アップデート 情報化に対応した整備のための手引き」を読みました。
サクッと読めます。かつ、とても勉強になります。メモを取りながら読みました。
導入は、「どうして学校をアップデートしなければいけないのか」。アップデートすべき理由が書かれていました。紙だけでいいじゃん!ではなく、ICTを導入すべき理由がとても分かりやすかったです。
次は、実践事例紹介。小学校・中学校・高校と様々な学校でICTを活用し、アップデートされている様子が書かれていました。
書かれていた中の何校かは行ったことがあるのですが、本当に“普通に”ICTを活用しています。端末が鍵のかかった教室ではない場所に置いてあるのではなく、教室に置いてある。教室にある学級文庫の本と同じくらい簡単に手に取ることができるように置いてあります。こういう学校はトラブルがないのか?と言われるとそうではない。
本の中でも、とある学校の先生が、「iPadは最高の遊び道具。もちろん悪さもしますよ。でも悪いことはきちんと指導をしています」とおっしゃっていました。
使い方の指導をどうするのか、ルールはどうするのか...。厳しくしすぎてしまうと、何もできないじゃんとなり、端末の良さが失われてしまう。しかし「なんでもOK」だと、それこそ端末を持っている意味がなくなってしまう。こういう部分をクラスの子どもたちと一緒に認識合わせをすることができるのが先生なのだと思います。(やりたいと思っても企業の人間にはできない部分。)
クラスの実態をいちばん理解していて、どのように伝えたら、考えたらみんなが「そうだね」と思うのかが分かるのが先生です。
本の後半は準備編として、環境整備や体制整備などについて書かれていました。(見開きで1項目分なのもすてき)個人的には、この部分は困ったときに辞書のような感じで引くことができる内容だと思いました。「これはどういう意味だっけ?」と分からなくなったときに、改めて読んでみる。そんな使い方ができると思います。
最後に、「クラウド・バイ・デフォルト」大事。大事。クラウドはちょっと....ではなく、「クラウド、いいですね」と言われたい!!!